『ジェノサイド』高野 和明(著)
内容(「BOOK」データベースより)
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、
その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。
同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。
暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。
イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。
自分の中で2011(今は2012だけど・・・)のベスト1の小説です。
ちなみにジェノサイド=大量虐殺です。といってもそんなに怖い話ではありません。
ただ精神的ショックは大きかったですけど・・・
話の中で、人類が滅亡する五つの要因(1. 宇宙規模の災害、2. 地球規模の環境変動、3. 核戦争、4. 疫病:ウイルスの脅威及び生物兵器、5. 人類の進化)
が書かれている『ハイズマン・レポート』というのが出てきて、これが重要な役割を果たすのですが、これが作者の作り物とは思えないほど良く出来ていて(特に5. 人類の進化。これがミソ)、これを読むだけでも面白い
あとアメリカの裏の顔(情報社会など)なども描かれていて、自分は頭が単純なので、アメリカって怖い国なんだな~って思っちゃいます
とにかくハリウッド映画を見てるみたいで、作り込みが半端なく凄いので是非映画化して欲しい!
2012年11月30日│ Category:未分類