先週からひき続き、銀の物理的性質を紹介します。
4.熱伝導率
熱伝導率は428 W/m・K(0℃)と、金属の中で最も熱を伝えやすいです。
5.電気抵抗率
電気抵抗率は1.47×10-6Ω cm(20℃)と、金属の中で最も電気を通しやすいです
6.電子ボルト(電子親和力)
銀の電子ボルトは非常に小さいため、銀の表面から電子を放出させるのに必要な
エネルギーは極めて小さく、銀のこうした性質を利用して電子工業において
様々な応用がなされています。
また来週。
今回は銀の物理的性質を紹介します。
1.展延性
2.色
3.熱線の反射率
銀は室温における電気伝導率と熱伝導率、可視光線の反射率、
いずれも金属中で最大であり、光の反射率が高いことから
美しい金属光沢を有し、大和言葉では「しろがね/しろかね(白銀)」
と呼ばれました。
延性および展性が、金の次に富んでおり、1 gの銀は約2200mの線に
伸ばすことが可能です。
また銀イオンはバクテリアなどに対して強い殺菌力を示すため、
現在では広く抗菌剤として使用されています。
抗菌加工と表示されている製品の一部に、銀化合物を使用した
加工を施しているものもあります。
また来週
銀は食器や歯科用材等の医療用機能材料やアクセサリーとして
人体に直接使用されてきた金属です。
銀が食器材料として用いられてきた理由の一つは、硫黄化合物や
ヒ素化合物などの毒を混入された場合に、化学変化による変色で
異変を察知できる性質が有るからだそうです。
貴金属の中では比較的化学変化しやすく、空気中に硫黄化合物
が含まれていると、表面が黒ずんできます。
また来週。