『ハケンアニメ!』
辻村 深月(著)
内容(「BOOK」データベースより)
伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。
プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。
同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。
ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。
誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び、新たな事件を起こす!anan連載小説、待望の書籍化。
「2015年本屋大賞」第三位作品。
本屋大賞にはハズレがないので、こちらも楽しく読めました。
アニメといえば、オタクの要素が強いものから、ジブリやディズニーみたいな一般的なものまで幅広いですが、
こちらで描かれているのは、オタクっぽいアニメです。
しかし最後まで読んでいくにつれ、段々とそういうアニメが見たくなってくるのが不思議(笑)
アニメ作品と一口にいっても、その現場には監督、プロデューサー、作画監督、声優・・・などなど色んな人が関わってます。
最近、子供の影響でウチのテレビにはアニメが強制的に映ってますが、確かにエンドロールを見るとスタッフの数が半端ない!
いろんな人の思いが込められてると思うと、これから見るときに一味違った見方が出来そうです。
各章ごとに主人公が変わるので飽きずに読めることが出来ました。
アニメに興味がなくても楽しく読めるので、オススメの一冊です。
こういう自分の知らない世界の小説を読むと、その世界の一部でも知ることが出来て、
それが小説を読む醍醐味の一つで,また色んなジャンルの本を読んでみたくなります。
2015年4月17日│ Category:未分類