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読書日記16

 

『手紙』 東野 圭吾(著)

内容(「BOOK」データベースより)

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。
人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

 

 

東野 圭吾さんはあまりにも有名すぎて、自分の中では完全に読まず嫌いになってましたが、友人の勧めによって読んだ自分にとって初の東野作品です。

殺人の被害者の遺族の話はよくありますが、こちらは加害者(兄)の家族(弟)の話です。
初めはたった一人の肉親である兄が殺人犯となることに戸惑い、同情の目で見るのですが、獄中から月に一度届く手紙によって、人生を狂わされてしまう・・・。

殺人犯の肉親ということで周りから色んな差別を受けて、人並みの人生を送ることさえも許されない状況に、読んでいて差別されることに憤りを覚えます。
しかし、読んでくうちにこれは現実でもありえる話で、もしかしたら自分も殺人犯の肉親と接するときに差別してしまうかもしれないと思いました。

主人公は兄が殺人犯であることでの周りからの差別に立ち向かいますが、ある人の助言で「差別は受け入れなければならない。」と言われます。差別は当たり前という発言にびっくりしますが、話を聞いてくうちに納得してしまいます。

そして…ラスト…
号泣しちゃいました(笑)


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