『遺体-震災、津波の果てに』
石井 光太(著)
内容(「BOOK」データベースより)
2011年3月11日。40000人が住む三陸の港町釜石を襲った津波は、死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。
各施設を瞬く間に埋め尽くす、戦時にもなかった未曾有の遺体数。
次々と直面する顔見知りの「体」に立ちすくみつつも、人々はどう弔いを成していったのか?
生き延びた者は、膨大な数の死者を前に、立ち止まることすら許されなかった―遺体安置所をめぐる極限状態に迫る、
壮絶なるルポルタージュ。
3年前の東北大震災で亡くなった方のご冥福をお祈りします。
東北大震災による津波によって亡くなった遺体を巡る実話です。
ニュースでは全然伝わらない話ばかりで、色んな衝撃を受けました。
遺体安置所で働いてた人々の話で、一度にたくさんの遺体が出ると、
遺族への対応とか、身元判明の大変さとか、本当に色んな問題が山積みで・・・
しかも、そこで働いてる人も皆、家族の安否が分からなかったり、家が被災していても働かざるをえないわけで。
身内の遺体に対面したときの、遺族の描写が涙なしでは読めませんでした。
今現在ではテレビで取り上げることも少なくなってきたこの災害。
絶対に風化させてはいけない震災というのを、改めて思いました。
今度、映画化されるみたいなので、是非とも観たいと思います。
2014年9月26日│ Category:未分類