『関ケ原』 司馬 遼太郎(著)
内容(「BOOK」データベースより)
東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一 族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。
誰もが知っているであろう“関ヶ原の戦い”を舞台にした小説です。
歴史(特に戦国)好きな自分にとっては聖書なみの一冊なので、何回も読み直しています
(歳とって記憶力が低下しているから、何回読んでも新鮮
!)
歴史好きな人の徳川家康のイメージは、この本によって植えつけられていると言っても過言ではありません。
腹黒い狸おやじで、戦をするのでも細かいところまで詰めていかないと(そこまでしないと天下はとれないのですが。)
気がすまない、戦国武将(大名)らしい男気が全く感じられないのが、今の政治家みたいではっきりいって嫌いです
。
これだけ日本を変えた大きな戦なので、いろんな武将の魅力的なエピソードが散りばめられていて、
それぞれの思惑を読んでいるだけでも臨場感があってひきつけられます。
自分は心情的には西軍(石田三成)寄りの気持ちですが、西軍が負けたのがまたこの戦の面白いところの
ひとつなんでしょうね