写楽 閉じた国の幻 島田 荘司(著)
内容(「BOOK」データベースより)
わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。
錯綜する諸説、乱立する矛盾。歴史の点と線をつなぎ浮上する謎の言葉「命須照」、見過ごされてきた「日記」、辿りついた古びた墓石。
史実と虚構のモザイクが完成する時、美術史上最大の迷宮事件の「真犯人」が姿を現す。
自分はこれを読むまでは、浮世絵の知識がほとんど無かったので色々勉強になりました
「写楽」といえば写楽って人だろう!?と思うのですが、研究者の間では“別人説”(有名な人が別名として写楽を名乗っていること)
が圧倒的に支持されているほど、かなり謎の多い人物みたいです。
この本は、その謎を作者が小説の体裁を借りて新説を打ち出したものです。
これだけの解釈を寝かしていた(20年も!)のも凄いですが、写楽の正体があまりにも突飛過ぎて驚きます
この話を読んでる限りでは穴のない推理だと思うんだけど、他の写楽研究者がどのように思うのかが気になるところではあります
2013年6月14日│ Category:未分類