ハイス鋼は、高速度鋼(high-speed steel)とも呼ばれ、工具鋼における
高温下での耐軟化性の低さを補い、より高速での金属材料の切削を可能に
する工具の材料とするべく開発された鋼です。「ハイス」の呼称は、「ハイスピード・
スチール」が縮まったもので、また、HSSと略記されています。
ハイス鋼は、高温下での硬さや耐軟化性を高めるべく、鋼にクロム、タングステン、
モリブデン、バナジウムといった金属成分を多量に添加したもので、焼入れ等の
熱処理を施した後、研磨により成形して使用されます。
また来週!
超硬合金の特徴は、硬度、強度、弾性係数が高く、耐摩耗性、
耐食性に優れており、工具や金型などに用いられています。
しかし、高速度鋼などの工具鋼より割れやすい(靭性が小さい)という特徴
もあり、例えば金型など、切削工具等に比べ体積が大きい用途では、
靭性の不足やコストの問題が生じやすいので、近年は超硬合金に代えて
高速度工具鋼を採用する動向も見られます。
また来週!
超硬合金の特徴は硬度が高く、特に高温時の硬度低下が少ないことです。
このため、超硬合金が採用される分野は耐摩耗性を要求される分野であり、
特に切削工具や金型などに採用されます。超硬合金を利用した工具は特に
超硬工具と呼ばれ、ドリル、エンドミル、フライス、旋盤などに用いられています。
また来週!
超硬合金とは、周期律表Ⅳa、Ⅴa、Ⅵa族金属の炭化物を
Fe、Co、Niなどの鉄系金属で焼結した複合材料です。
超硬合金は,高硬度であるとともに,結合金属の特性も反映して
かなりの強靱(きようじん)性も持っています。
また来週!
ポリカーボネートは、透明度、耐衝撃性、加工精度が高いことから、
用途は多岐にわたっています。
電機、電子、光学部品では、CDやDVD、BDの外板、光ファイバー、
双眼鏡、コピー機の感光体、輸送機器では、航空機のキャノピー、
自動車、バイクなどの方向指示器等のレンズ、その他、防弾ガラスの材料、
医療機器、建築材料、雑貨、家庭用品などです。
ただ、薬品耐久性はあまりよいとは言えず、また、接着剤などの使用ができない
ので注意が必要です。
また来週!