ゴムメタルは、トヨタグループの豊田中央研究所で開発されたチタン合金です。
しなやかで高強度という特性を持っていて、加工硬化しにくいので折れにくい金属です。
ゴムメタルは、弾性変形能が大きく、かつ高強度な特性は、ねじとして緩みにくい性質
を発現することから、精密ねじに実用化されています。
また来週。
ゴムメタルは、心立方構造を持つβ型チタン合金で
高強度であり、かつゴムのような柔軟性を持つ金属です。
従来のチタン合金よりも軽く、錆びにも強く、非常に加工しやすく、 しなやかで、
また、人体に対して金属アレルギーを起こしにくいため、メガネのフレームや精密
ネジの材料として実用化されています。
また来週。
モネルは元々はニッケルと銅を分離せずに精練された合金からできています。
モネルメタルそのものはNiは50%~75%、銅26%~30%、他に鉄、マンガン、
硫黄 などを含有する合金で、常温では非磁性か、非磁性に近い耐熱耐食合金です。
モネルメタルには、Kモネル(Ni66-Cu29-Al3)、Sモネル (Ni63-Cu30-Si4、鋳物)、
Hモネル(Ni63-Cu30-Si3-鋳物)などがあります。
耐食性が高いことから、工業用ポンプ、ばね材料、 プロペラや蒸気弁、復水器などの
耐食材料として使われている合金です。
硫酸、塩酸、有機酸のいずれに対しても高い耐性を持ちます。
また来週!
モネルは、63%以上のニッケル と30%程度の銅 からなるニッケル合金の一つである。
耐食性にすぐれているので、海水、酸・アルカリなど広範囲の腐食環境の部品に用いられる。
その他、眼鏡フレームにも用いられる。
また来週。
先週の続きで銀の物理的性質です。
7.常温時効と合金
常温時効とは、加工硬化によって強度を高めた銀を常温で放置すると、
再結晶し、強度が低下(軟化)する性質をいいます。
しかし、銀は多くの金属と優秀な合金を作ることができ、合金にすることで
常温時効という欠点を補うことができます。
銀の化学的性質も紹介します。
1.硫化作用
銀は、大気の水分中のオゾンや空気中の亜硫酸ガスや硫化水素と反応して、
表面に硫化銀を作り(硫化)、黒く変色し、光沢を失っていきます。
2.溶解性
銀は、硝酸、熱濃硫酸、シアン化合物に溶解します。
また来週!