鋼の耐食性は、クロム(Cr)を合金する事により、著しく向上する。鉄(Fe)に加えるクロムの%が増すと耐食性はよくなり、約12%以上でほとんど侵されなくなる。
また、クロムが12%以上のFe-Cr合金は、高温酸化、亜硫酸ガスおよび高温・高圧の水素などにも耐える。したがってクロムが12%以上のものをステンレス鋼といい、クロムが12%以下のものは耐食鋼とよばれている。
ステンレスネジにはかじりや焼き付きが起こりやすいと言う欠点がある。特にSUS303,304,347,316等に多い。ステンレス鋼は普通鋼に比べて熱膨張係数が高く、熱伝導率が悪い。SUS304の場合普通鋼に比べて熱を約3倍伝えにくく、熱に対して約1.5倍伸び易い。熱を伝えにくいうえに、熱に対して伸びにくい事は、ネジ摺動面での発熱、膨張が大きい、これらの要因が重なりあって、かじりや焼き付きを誘発してしまうものと考えられる。
焼き付き防止の為には二硫化モリブデンなどの潤滑剤が効果的である。